この記事の結論

  • どうするかが決まるまでは、巣の下と周りを人もペットも通らないようにします。巣に触れたり近づいたりすると攻撃してくることがあります。
  • 玄関や物干し場のように毎日通る場所にかかるかどうかで、取る・見守る・任せるを決めます。支障がなければそっとしておく選び方もあります。
  • 自分で取ってよいのは、種類に確信がある・脚立なしで届く・すぐ離れられる・出入りする蜂が少ない・刺されて症状が出た経験がない、がそろうときだけです。
  • 進めるなら日が沈んで2時間より後に。蜂が次々に出てくる、こちらへ向かってくるといった合図が出たら、その場でやめて離れます。
  • 刺されたあとに意識がもうろうとする、息苦しい、血圧が下がるといった様子があれば、すぐ119番に通報してください。

軒下やベランダの天井、庭木の枝先に、灰色のシャワーヘッドのような巣があり、細い脚を下げた蜂が数匹出入りしている。そんな状態でこのページを開いた方に向けて書いています。内容はアシナガバチだと確かめられた巣が対象です。決めるまでの数日は巣に近づかず、人とペットを通さないこと。そのうえで、生活の通り道にかかるかどうかで、取る・見守る・任せるのどれかを選ぶこと。取ると決めた場合でも、あとで挙げる条件が一つでも欠けていれば手を出さず、任せる側へ切り替えること。この三つが答えです。蜂の種類がまだ絞りきれていない方は、蜂の巣を自分で駆除してよいかを種類や場所から決める考え方を先に見ていただくと、どこから手をつけるかが決まります。

見つけた巣に、今日からどう向き合うか

巣を見つけた日にすることは、駆除の準備ではありません。対応が決まるまでの数日を安全に過ごせるようにしてから、人やペットの行き来に支障があるかどうかを見て、三つの選択肢を絞り込みます。放っておいた場合に何が起きるのかも合わせて見ておくと、見守るという判断にも根拠が持てます。

決めるまでの数日、人とペットを近づけない

対応が決まるまでは、巣の真下と周囲を通らないようにし、子どもとペットも入れないようにしておきます。アシナガバチはスズメバチに比べると攻撃性が低く、巣を刺激しなければ襲ってくることはまれです。ただし、巣に触れる、近づく、腕を振り払うといった行為には防衛のために攻撃してくることがあり、刺されると強い痛みや腫れを伴います。おとなしいという性質と、刺激すれば攻撃するという性質は、同時に成り立つものだと考えてください。

アシナガバチは軒下やベランダ、庭木など、雨風をしのぎやすい場所に巣を作ることがあります。人の生活する場所とどうしても近くなるため、巣が大きくなってから無理に取り除こうとすると刺される危険があります。蜂の出入りや巣を見つけた段階では、確認のために近づくことも避け、離れた場所から様子を見るだけにしておきましょう。庭やベランダで作業する予定があるなら、その日は場所を変えるか、対応が決まるまで先送りにするほうが安全です。

取る・見守る・任せるのどれを選ぶか

選び分けの基準は、巣が毎日人の通る場所にかかっているかどうかです。志木市や江東区は、玄関や物干し場のそばなど毎日の暮らしで困る場所でなければ、撤去しなくてもよいとして、冬になって蜂が出入りしなくなるまでそっと見守るよう案内しています。一方で、早めに見つけて駆除するよう呼びかけている市や、土地や建物の持ち主・管理者が駆除するよう案内している市もあります。住んでいる市区町村によって案内の内容が違うため、最終的にはご自身の生活で支障があるかどうかで決めることになります。見守る側を選ぶときに確かめておきたい点は、蜂の巣を放置しても大丈夫かどうかの見分け方にまとめています。

巣のある場所と状況 選ぶ対応
玄関・物干し場・出入り口など、毎日人が通る場所にかかる 取るか、任せる
毎日の生活に支障がなく、日常で近づく場所ではない そっと見守る
通り道にかかるが、自分で取ってよい条件がそろわない 任せる

取ると決めた場合も、そのまま作業に移るのではなく、自分で手を出してよい条件がそろっているかを先に確かめておくと安心です。

そのままにしておくと何が起きるか

見守るほうを選んだ場合、巣はそのまま大きくなっていくとは限りません。アシナガバチ類だけを狙うヒメスズメバチという捕食者がいて、巣を襲って幼虫や蛹の体液を吸い取ります。アシナガバチの側は反撃できず、襲われた巣は、やがて活動をやめてしまいます。庭で急に大きな蜂を見かけるようになり、その後アシナガバチの出入りが減ったなら、こうしたことが起きている場合があります。

また、アシナガバチの巣には季節の区切りがあり、秋が深まれば役目を終えます。つまり、生活に支障がないまま秋を迎えられるなら、手を出さずに終えられる巣もあるということです。逆に、夏に向かって出入りする蜂が増えていく時期に通り道へかかっているなら、早めに決着をつけたほうが負担は小さくなります。

アシナガバチかどうかを確かめてから進む

取ると決めた場合でも、手順に入る前に種類の確認が必要です。相手がスズメバチだった場合、この先に書く進め方は当てはまりません。確かめられる材料と、確かめられない材料を分けておきます。

飛んでいる蜂の大きさで見当をつける

離れた場所から確かめられる材料は、飛んでいる蜂の体の大きさです。住宅地でよく見られるセグロアシナガバチは体長21〜26ミリメートル、フタモンアシナガバチは14〜18ミリメートル、コアシナガバチは11〜17ミリメートルとされています。セグロアシナガバチが飛ぶ速さは、人が早足で歩く程度です。細長い体で、脚を垂らして飛ぶ姿も特徴として知られています。

ただし、飛び方や脚の下げ方だけで種類を言い切るのは難しく、私たちが自分で取ることを勧める条件の一つ目も「蜂の種類に確信が持てること」です。確信という言葉のとおり、たぶんそうだろう、という状態では条件を満たしていません。体の大きさを何度か見て、はっきりアシナガバチだと分かるときに限って先へ進んでください。

巣の見た目だけで種類や可否を決めない

巣が何センチなら自分で取ってよい、という線引きは使いません。今回確認した自治体や公的機関の案内には、住民が自分で取ってよいアシナガバチの巣の大きさを数値で示した基準は見当たらず、「小さいうち」「初期の巣」「大きくなるほど危険は増す」といった書き方と、女王バチが1匹で活動する時期かどうか、暗くなってからの作業かどうか、という条件で説明されていました。インターネット上でよく見かける「◯センチ未満なら大丈夫」という数字には、公的な裏づけが見つかっていません。

巣の形や色で種類を決めるのも避けたほうがよい判断です。見た目が似ていても、近づいて確かめること自体が刺激になります。種類にも状況にも確信が持てないときは、電話やお問い合わせフォームから状況をお伝えいただければ、そこから先の進め方を一緒に決められます。

アシナガバチではなさそうなとき

スズメバチだと分かった時点で、この先の手順には進まないでください。アシナガバチを前提にした条件と進め方は、そのまま当てはめられません。巣に近づかず、そのまま業者へ相談する側へ切り替えるのが安全です。業者に頼むべきかどうかの目安は、スズメバチの巣の駆除を依頼する判断の目安で説明しています。

何度見ても種類が分からないときも同じで、無理に決めようとせず、いったん手を止めておくと安心です。種類がはっきりしない段階での判断の道筋は、蜂の巣を自分で駆除してよいかを決めるときの全体の流れにまとめてあります。

自分で取ってよい条件がそろっているか

自分で取ることを考えてよいのは、巣が手の届く開けた場所にあり、出入りする蜂もまだ少ないときです。確かめるのは、蜂の種類、巣の位置と足場、すぐ離れられるか、出入りする蜂の数、そしてご自身の体質の五つです。五つがすべてそろったときだけ、自分で取ることも考えられます。

条件 確かめ方
蜂の種類に確信が持てる 離れた場所から体の大きさを見て、アシナガバチだと分かっている
脚立を使わずに無理なく届く 地面に立ったまま巣の全体が見え、手が届く位置にある
すぐ離れられる 巣の周りが開けていて、後ろに下がる先に物や段差がない
出入りする蜂がまだ少ない 離れた場所から見て、巣に出入りしている蜂がまだ少ないと確かめている
過去に蜂に刺されて体調を崩した経験がない 過去に刺されたとき、体調を崩したことがないかを思い返して確かめている

なお、過去に刺されて何もなかったかどうかだけで決めず、体質に不安があれば任せるという方法もあります。

一つでも欠けていれば、そこで手を止めて、任せる側へ切り替えてください。

足場が安定して手が届く場所か

脚立やはしごに乗って作業する必要がある場所なら、自分で取るのはやめておきます。蜂に襲われる危険に加えて、転落という別の危険が重なるためです。屋根のひさしの下のように高い位置にある巣を、脚立を使って自分で取ろうとすると、ハチに襲われるだけでなく転落する危険もあります。

家庭での脚立・はしごからの転落は、公的機関が繰り返し注意を呼びかけている事故です。国民生活センターに報告された20歳以上の脚立・はしごが関係する事故458件のうち433件が転落で、死亡事故も3件確認されています。専門機関からは、死亡・非死亡のいずれも高さ1.2〜1.8メートルからの転落が最も多く、2メートルに満たない高さであっても落下すれば人体には大きなダメージになり得る、との指摘が出ています。対策として最初に挙げられているのは、脚立やはしごを使わない方法を検討することです。

庭木や屋根のまわりは位置が高いうえに、脚立を正しく置くには固く平らな地面と十分な広さが必要になる場所です。足場を組まなければ届かない、身を乗り出す姿勢が必要になる、という巣であれば、この先の準備には進まないでおきましょう。

女王が1匹の時期か、働き蜂がいる時期か

時期の判断は、月で区切るのではなく、いま巣にいる蜂の様子で決めます。アシナガバチは4月上旬から10月中旬にかけて活動し、11月に活動が終わり、新女王バチがおよそ半年に及ぶ越冬を経て翌年の4月頃にまた巣作りを始めます。年に一度、女王1匹から始まって数を増やしていく生き物だ、という前提だけ押さえておけば十分です。

そのうえで、離れた場所から巣を数分見てください。出入りしている蜂が1匹だけで、巣も小ぶりなうちは、女王だけで巣作りをしている段階にあたります。複数の蜂が入れ替わりに出入りしていれば、すでに働き蜂が生まれて巣を守る体制になっている段階です。後者にあたる場合、条件の一つである「出入りする蜂がまだ少ない」を満たしません。数が増えてから手を出すほど、刺される危険も、失敗して途中でやめる可能性も上がります。

刺された経験や体質という自分側の条件

巣の側の条件がそろっていても、ご自身の体質しだいで判断は変わります。1回目に刺されて体が反応する状態になった人のうち、約20%は再び刺されたときにアナフィラキシーを起こす可能性があり、特に1〜2年以内に刺された場合はその割合が高まります。過去にハチ刺されでアナフィラキシーを起こした方であれば、再び刺されたときに約40〜70%が同じ状態になる可能性があるとされ、より重くなることも報告されています。

以前に蜂に刺されて具合が悪くなったことのある方や、短い期間に2回刺された方は、重い反応が起きやすいため、自分で取ることは考えず、対応そのものを急いでください。起きる確率の大小ではなく、起きたときにどうなるかで決める部分です。作業を始めてからでは、体質を理由に引き返す判断はしにくくなります。同じ家に住む方が蜂で体調を崩した経験があるなら、その方を作業に立ち会わせないようにしておきます。

作業の前にそろえるもの

ここから先は、前の章の条件がすべてそろった方だけが読む部分です。服装と薬剤のふたつを用意してから、当日の段取りに移ります。蜂の種類を問わない備えの全体像は、蜂の巣を自分で駆除するときの準備と流れをまとめたページにあります。

肌を出さない服装にする

体のどこにも肌が出ていない状態を作ります。長袖・長ズボンの上に厚手の上着を重ね、袖口と裾は手袋や靴下の中に入れて、すき間をなくしておきます。それでも残りやすいのが首から上で、帽子とフードで頭と顔を覆い、その下からタオルを首に巻いておくと、上着との境目にすき間が残りません。足元も同じ考え方で、サンダルは走ったときに脱げてしまうため、かかとまで包む靴を履きます。すぐ離れられることが条件のひとつである以上、動きやすさも装備のうちです。

表示を見て薬剤を選ぶ

薬剤は、製品の表示に適用害虫としてハチが挙げられているものを選び、書かれた用法・用量のとおりに使います。衛生害虫の防除を目的とする薬剤は、医薬品または防除用医薬部外品として承認され、容器への表示も法律で定められています。表示を見れば、何に向けた製品で、どう使うものかが分かるようになっている、ということです。

用法・用量を守らずに使うと弊害が生じることがあり、わずかな有効成分や臭いによる障害が起こる場合もあると指摘されています。売り場で迷ったときは、表示にハチとある製品だけを選ぶ、と決めておくと選びやすくなります。買ってきたら、使う前に裏面の使い方をひととおり読んでおきます。

夜に一度で終える進め方

当日は、時間帯を選ぶところから翌日の確認までを一本の流れとして通します。途中で引き返す合図も先に決めてから始めます。

夜の作業の流れと、やめる合図

日が沈んで2時間より後に、明かりを巣へ向けない

作業は、日が沈んで2時間より後に行います。暗くなると蜂は巣に戻り、活動が鈍るためです。明るいうちは蜂が出入りしていて、巣の外にいる蜂が反応するため避けます。

手元が見えないからと、懐中電灯の光を巣へ向けるのは逆効果になります。明かりは足元と手元だけを照らし、巣は光の縁でぼんやり見える程度にとどめておきます。

逃げる方向を決めてから薬剤をかける

噴射の前に決めるのは、逃げる方向です。巣に背を向けて何歩で安全な場所まで下がれるか、その途中に鉢や物干し台、段差がないかを、明るいうちに確かめておきます。周りが開けていて、いざというときにすぐ離れられることが条件に入っていたのは、この一瞬のためです。玄関や勝手口など、逃げ込む先の鍵は開けておきます。

準備ができたら、巣から十分に距離を取った位置に立ち、風下を避けて、薬剤を巣へ向けて噴射します。近づいて確実に当てようとするほど、退がる距離が伸びて危険になります。噴射したら、蜂が落ちたかどうかをその場で見届けようとせず、いったんその場を離れて屋内に入ります。落ちた蜂や残った蜂が飛び回っている間は戻りません。

その日のうちに巣へ触るのは避け、撤去は翌日以降に回します。夜のうちに手で外そうとすると、薬剤のかかっていない蜂が巣の内側に残っていた場合、暗がりで反撃を受けることになります。一晩置いてから明るい時間に確かめる、という順序にしておくほうが安全です。

この作業でしてはいけないこと

普段はおとなしい蜂でも、巣に触れたり近づいたりすれば攻撃してくることがあります。棒で巣をつつく、揺らして落とす、ホースで水をかける、といった刺激を与える行為はしないでください。巣を落としても蜂がいなくなるわけではなく、刺激を受けた蜂が外へ出て攻撃してくることがあります。

蜂が体のまわりを飛んだときに、手で払う、大声を出す、走って逃げるのも避けます。腕を振り払う動きは攻撃とみなされます。身をかがめて、静かに巣から遠ざかるのが正しい動き方です。噴射中に焦って巣へ近づく、届かないので背伸びをする、といった動きも、刺される危険を高めます。

途中でやめて引き返す合図

始める前に、やめる合図を決めておきます。私たちが中止の合図としているのは、噴射しても蜂が巣から次々に出てくる、蜂がこちらに向かって飛んでくる、巣の奥が思っていたより深く続いている、近くで見て種類に自信がなくなった、の四つです。一つでも当てはまったら、その場で作業をやめます。

やめると決めたら、巣に背を向けて決めておいた方向へ静かに下がり、屋内に入ります。途中まで薬剤をかけた巣が気になっても、その日のうちに再挑戦するのはやめておきましょう。刺激を受けた直後の巣は、始める前より危険な状態にあります。窓を閉め、家族には巣に近づかないよう伝えたうえで、翌日以降に業者へ相談する形へ切り替えます。途中でやめたこと自体は失敗ではなく、条件が足りていなかったことが作業中に分かった、というだけのことです。

翌日に確かめて、残っていたらどうするか

翌日の明るい時間に、離れた場所から巣を数分観察します。見るのは出入りの有無です。出入りする蜂がいなくなっていれば、撤去と片づけに進めます。私たちも駆除のあと、周辺に蜂が残っていないかを確認しています。巣そのものだけでなく、まわりを飛ぶ蜂まで含めて見る、ということです。

まだ出入りが続いている、巣の近くで蜂が止まっているといった状態なら、二度目の噴射で解決しようとせず、任せる側へ切り替えます。蜂が残っている状態で近づくのは危険ですので、無理に確かめようとせず、離れたところから様子を見るだけにとどめてください。

巣を外して片づけ、数日は近づかない

撤去は、蜂がすべて落ちたことを確認してから始めます。服装は作業当日と同じく、肌を出さない状態にしておきます。巣は手で取らず、棒などを使って落とします。落とした巣と死んだ蜂は、素手ではなく火ばさみやほうきといった道具で集め、袋に入れてごみとして処理します。作業中に動き出す蜂がいることもあるので、薬剤は手元に置いたままにしておきましょう。

巣を外したあとの軒下と、片づけた状態
軒下から取り除いたアシナガバチの巣(BeeDASHの施工事例:大阪府大阪市)
軒下から取り除いたアシナガバチの巣(BeeDASH の施工事例)

取り除いたあとの数日は、巣のあった場所へ近づかないようにしておきます。外に出ていた蜂が戻ってきて、跡のまわりを飛ぶことがあるためです。洗濯物や荷物を置く場所を一時的に変えておけば、そのまま様子を見られます。

取り除いた巣を保管しておく必要はありません。アシナガバチの巣は1年限りで使い捨てられ、同じ巣が翌年に使われることはないためです。冬になると新女王バチ以外はすべて死に、新女王バチは翌年あらためて別の巣を作ります。

刺されたときにその場ですること

自分で取ることを選んだ以上、刺された場合の動き方まで頭に入れてから始めます。手当てと、救急車を呼ぶ線引きの二つです。

洗って絞り出し、軟膏を塗る

刺されたら、まず刺された場所から離れます。巣のそばにとどまっていると、続けて刺されることがあるためです。安全な場所まで下がったら、傷口を水道水などの流水でよく洗い流しながら、手で毒液を絞り出すようにします。

洗い終えたら、患部に虫刺されの薬(抗ヒスタミン軟膏)を塗ります。アンモニアには全く効果がありません。刺された場所のまわりだけに出る症状か、体全体に広がる症状かを、このあとも続けて見ておきます。顔や体が酒を飲んだときのように赤くなる、全身がかゆい、なんとなくだるい、といった状態は、全身に出ている軽い症状にあたります。

すぐ119番にする症状

意識がもうろうとする、呼吸が苦しい、血圧が下がるといったショック症状があれば、緊急を要します。すぐに119番通報して救急車を呼んでください。判断に迷う時間そのものが危険になります。

ハチ刺されによる死亡は、近年おおよそ年間10〜20名と報告されており、その死因の大半はアナフィラキシー反応と考えられています。体全体に症状が出たときに備えて、すぐ受診できる病院を調べておくと、いざというときに動けます。誰かに付き添ってもらえる状況を作ってから作業を始めるのが理想です。

任せると決めたときの連絡先

条件がそろわなかった場合、どこへ連絡するかは住まいの形と地域で変わります。自分でやる場合と何が入れ替わるのかを見たうえで、連絡先を決めます。

自分でやるときと任せるときで何が変わるか

入れ替わるのは、手間・危険・後始末の三つです。手間の面では、薬剤と服装をそろえ、夜の時間帯に合わせて段取りを組むところから、翌日の確認までが自分の仕事になります。任せる場合は、連絡して立ち会う時間だけで済みます。

危険の面では、刺される可能性と、届かない場所へ手を伸ばしたときの転落が、そのまま自分に残ります。後始末の面では、落とした巣と死んだ蜂を集めてごみに出すところまでが自分の作業です。業者に任せる場合は、駆除後の掃除と巣や虫の片づけまで引き受けるところもあり、私たちもその範囲を無料にしています。どこまでやってもらえるかは依頼先で違うため、頼む前に確かめておくと安心です。

管理会社・市区町村・業者の選び分け

借りている住まいなら、建物の管理者にあたる管理会社や大家さんへ先に連絡し、誰が対応するのかを確かめるのが順序です。費用の負担や手配の窓口が決まっている場合があり、自分で業者を呼ぶ前に確認しておくと行き違いを防げます。

持ち家なら、まず住んでいる市区町村の案内を見てから業者を選びます。アシナガバチの巣を市として駆除するかどうかは市区町村ごとに分かれていて、市では駆除を行わず専門業者への依頼を案内している例(東大阪市)もあれば、市が費用を負担する駆除の対象をスズメバチの巣に限り、アシナガバチやミツバチなどの巣は対象外としている例(土浦市)もあります。自分の住む市区町村でアシナガバチが対象になるかどうかは、その案内で確かめるのが確実です。窓口での聞き方は、蜂の巣駆除を市役所に無料で頼めるかの確かめ方で順に説明しています。

対象外だった場合や、急いで対応したい場合は、そのまま業者へ連絡する流れになります。

BeeDASHが対応できる範囲

私たちBeeDASHの場合、出張費、見積り、現地での巣の調査、駆除後の掃除、巣と虫の廃棄を無料にしています。どこまでを無料にするかは業者によって違うので、他社と並べて見るときの手がかりにしてください。

屋根のひさしの下にできたスズメバチの巣(BeeDASHの施工事例:愛知県名古屋市)
屋根のひさしの下にできた巣(BeeDASH の施工事例)

対応する場所は、屋根裏を含め、家の中と外のどちらの巣にも及びます。巣が見つからないまま蜂だけを見かける状態や、飛んできた1匹についてのご相談もお受けしています。

よくある質問

Q.アシナガバチの巣は、放っておけばいつなくなりますか?

巣の蜂は秋まで活動を続け、11月ごろには活動が終わります。同じ巣が翌年に使われることもないため、生活に支障がない場所であれば、蜂が出入りしなくなるまで見守るという選び方が成り立ちます。ただし、いつ空になるかを日付で言い切ることはできません。通り道にかかっていて毎日気を使う状態なら、季節の終わりを待つより、取るか任せるかを決めてしまうほうが負担は小さくなります。

Q.蜂は見かけるのに、巣がどこにあるか分かりません。どうすればよいですか?

探し回らず、離れた場所から蜂の出入りを見てください。同じ方向へ繰り返し飛んでいく先に巣があることが多く、数分見ているだけで見当がつく場合があります。軒下や物置のすき間をのぞき込む、手で探る、といった探し方は、見つけた瞬間に刺激することになるので避けます。巣の場所が分からないうちに薬剤をまくのも意味がありません。見つからないまま蜂を見かける日が続くときは、その状況のままご相談ください。

参考・出典