スズメバチの巣は自分で駆除してよいのか、業者に頼むべきかの線引きと費用の目安
この記事の結論
- スズメバチの巣は、作りはじめの初期のものでなければ、自分で手を出さず駆除業者にお任せください。
- 屋根裏や壁の中、脚立が必要な高さにある巣は、確かめに近づくこともやめて、そのまま依頼に回していただくのが安全です。
- 費用は蜂の種類、巣の大きさ、高さや場所、作業のしやすさによって変わります。同じスズメバチでも現場ごとに金額は違います。
- 賃貸や分譲にお住まいなら、まず管理会社・大家さん・管理組合へ。お住まいの市区町村が駆除や補助を行っている場合もあります。
- 刺されて全身に症状が出たらすぐ受診し、意識がもうろうとする・呼吸が苦しいときは直ちに119番へ通報してください。
スズメバチの巣は、原則として駆除業者にお任せください。当社も、スズメバチの巣にご自身で手を出すことはお勧めいたしません。
ご自身で対応できるのは、女王バチが1匹で巣を作りはじめたばかりの初期の段階に限られます。すでに働きバチが出入りしている巣をご覧になっているなら、依頼を前提に読み進めていただいて構いません。スズメバチ以外も含めた蜂の巣を自分で駆除できるかの判断基準は、別の記事で全体をまとめています。
判断の分かれ目は3つだけです。巣が今どの段階か、どこにどれくらいの高さにあるか、そして全身を守る支度が整うか。ひとつでも外れるなら、あとは費用と連絡先を決めるだけになります。自分で手を出してよいかの判断材料から始まり、急いだほうがよい巣かどうか、業者に頼んだ場合の費用、最初に連絡する相手、依頼を決めたあとにそろえておくこと、という順で並べています。読んだ順に当てはめていけば、今日どう動くかまで決まります。
まず、その巣が本当にスズメバチかを確かめる
蜂の種類が違えば、自分で触ってよいかも、かかる費用も、連絡する相手も変わります。判断の土台が変わってしまうので、先に巣の形から確かめてください。蜂に近づく必要はありません。少し離れた場所から、形と場所を見るだけで十分です。
巣の形を見れば、どの蜂かはだいたい分かる
飛んでいる蜂の姿でどの蜂かを判断するのは難しいため、巣の形で確かめるのが確実です。スズメバチの巣は、巣全体が外皮に覆われていて、出入口は1か所しかありません。作りはじめの時期は徳利を逆さにしたような形で、働きバチが増えてくるとボールのような球形になり、色は茶色のまだら模様になります。

アシナガバチの巣は、外皮がなく、下から見ると六角形の部屋がいくつも並んでいるのが見えます。お椀をひっくり返したような形、シャワーヘッドのような形と言われ、色は灰色や白っぽいもの、茶色いものもあります。当社が大阪市の軒下から取り除いた巣も、この形でした。
ミツバチの巣は、屋根裏や床下、樹木の空洞のような閉じた場所にでき、板のような巣が何枚も垂直に垂れ下がります。周りを小さな蜂が多数飛び交っているのも特徴です。
球形で出入口が1か所なら、スズメバチの巣として読み進めてください。別の蜂だった方は、蜂の巣を自分で駆除してよいかを種類や場所から決める考え方のほうが役に立ちます。
確かめる前に、やめておきたいことが3つある
巣に近づかない、刺激しない。これがすべての前提です。そのうえで、今この場でやめていただきたいことが3つあります。
- 熱湯やホースの水をかけない:巣が壊れても蜂は残り、一斉に出てきます。
- 棒で叩いたり、つついたりしない:巣を守ろうとする蜂に、そのまま向かってこられます。
- 出入口をふさがない:ふさいだつもりでも蜂は別の隙間から出てきますし、壁の中の巣では室内側に出てくることもあります。
どれも「一度やってしまうと、そのあとの駆除まで危なくなる」行為です。巣からどこまで離れていればよいかや、しばらく様子を見てよい巣かどうかは、スズメバチの巣を見つけたときの初期対応で詳しく説明しています。
この巣に自分で手を出してよいかを決める
判断は、巣の段階、巣のある場所と高さ、全身を覆う支度が整うかどうかの3点で決まります。3つとも満たせたときだけ、自分で駆除する道が残ります。ひとつでも外れるなら、その時点で業者へ依頼すると決めてしまったほうが早く、安全です。どれか2つが当てはまるから大丈夫、という足し算では考えません。3つそろって初めて、自分で手を出す条件に届きます。ご自宅の巣を、ひとつずつ当てはめていきましょう。
作りはじめの巣かどうかで、扱いが分かれる
女王バチが1匹で作っている段階かどうかが、最初の分かれ目です。コガタスズメバチやキイロスズメバチであれば、4〜5月ごろに女王バチが1匹で巣づくりをしている初期の巣は、比較的取り除きやすい段階といえます。このころはまだ働きバチがおらず、巣を守って向かってくる蜂の数が限られるためです。反対に、7月以降まで育った巣に手を出すのは大変危険で、初期の巣とはまったく別物としてお考えください。何センチまでなら自分で、という寸法での線引きはしません。見るのは巣の大きさではなく、時期と巣の段階です。

今の巣がどの段階かは、時期と蜂の出入りから読み取れます。冬を越した女王バチが1匹だけで巣を作り始めるのは4月から6月ごろです。4月下旬から5月ごろに見られる巣は、とっくりを逆さにしたような形をしています。6月から7月にかけて働きバチが羽化すると、巣は急速に大きくなり、形も球形へ変わっていきます。活動がいちばん盛んになるのは夏から秋にかけてですが、この時期は地域によって前後します。寒い地域では、最初の働きバチが羽化する時期が遅くなることもあります。段階ごとの見方は、スズメバチの活動時期を巣の段階で見る記事で詳しく説明しています。
働きバチが何匹も出入りしているなら、作りはじめの段階はすでに過ぎています。その巣は、自分で手を出す対象ではありません。巣がまだ小さく見えても、判断するのは大きさではなく、出入りしている蜂がいるかどうかです。
見に行くこと自体をやめたほうがよい場所
巣のある場所によっては、駆除どころか、近くで確かめること自体をやめていただきたいものがあります。

高い位置にある巣がその代表です。脚立などを使ってご自身で駆除しようとすると、蜂に襲われるだけでなく転落する危険もあります。二階の軒下や屋根の上のような高さでは、脚立の上で蜂に向かってこられたとき、逃げるより先に足元を失うおそれがあります。当社が名古屋市で対応した巣も屋根のひさしにできていました。雨や直射日光の影響を受けにくいため、スズメバチが好んで巣を作る場所です。
屋根裏、壁の中、床下のように閉じた場所も同じです。巣の全体がどれくらいの大きさなのか、蜂がどこから出入りしているのかが分からないまま、逃げ道の少ない空間で蜂と向き合うことになります。屋根裏が疑われるときに家の側で確かめられることは、スズメバチが屋根裏にいるときの確かめ方と連絡先にまとめています。
脚立やはしごが必要な高さ、屋根裏・壁の中・床下。このどれかに当てはまるなら、近くまで見に行かず、そのまま依頼に回してください。場所と高さは、電話でお伝えいただければ十分です。
全身を覆う支度ができなければ、そこで中止
肌の出ない、全身を覆える装備と薬剤が用意できないなら、そこで中止してください。手元にあるもので代用する、袖口や首まわりだけ隙間が残る、といった状態で始めてはいけません。スズメバチは服の隙間から入り込みます。
支度をそろえるには、手間も出費もかかります。しかも、途中で「やはり無理だ」と判断すれば、結局は業者へ依頼することになり、支度にかけたお金と時間がそのまま上乗せされます。自分で駆除する場合と専門業者へ頼む場合とでは、かかるお金だけでなく、誰がどんなリスクを負うかが違うという点も、支度を始める前に考えておきたいところです。
支度に少しでも迷いがあるなら、それは依頼に切り替える合図だとお考えください。
ひとつでも当てはまれば、その場で依頼に切り替える
巣の段階、巣のある場所、巣のある高さ、支度の4つを並べましたので、ご自宅の巣を当てはめてみてください。右側にひとつでも当てはまったら、その場で依頼へ切り替えていただくのが安全です。
| 見るところ | 自分で駆除する道が残る | その場で依頼に切り替える |
|---|---|---|
| 巣の段階 | 女王バチ1匹だけで作られている、作りはじめの巣 | 働きバチが出入りしている、球形に育っている |
| 巣のある場所 | 外から全体が見える、開けた場所 | 屋根裏・壁の中・床下など、閉じていて全体が見えない |
| 巣のある高さ | 足場を使わずに届く高さ | 脚立やはしごが必要な高さ |
| 支度 | 全身を覆う装備と薬剤がそろう | そろわない、または迷いがある |
4つのうち3つが左側だから惜しい、という数え方はしません。ひとつでも右側にかかった時点で、自分で手を出す条件からは外れます。迷いが残る状態で巣へ近づくこと自体が危ないので、迷った時点で依頼と決めてしまって構いません。判断を先延ばしにしている間にも巣は育っていきますから、その場で決めたほうが結果として早く片づきます。
当社がお勧めしているのは、スズメバチの巣を自分で扱わず、私たちのような専門業者に任せていただくことです。かかるお金だけでなく、刺される危険やうまくいかなかったときの後始末を誰が引き受けるかも変わってくるためです。依頼と決めた方は、このあとの費用の話へ進んでいただけます。
自分でやろうとすると、何が起きるのか
スズメバチは、巣に近づいた人を威嚇したり、巣を守るために攻撃したりすることがあります。巣が大きくなっている場合は、ご自身で殺虫剤を使用したり巣を落としたりせず、距離を取ることが大切です。薬剤をかけ始めた時点で巣の中の蜂が出てくるため、「思ったより多かったので今日はやめておこう」という引き返し方ができません。逃げる方向に玄関や物置があれば、そこも通れなくなります。
名古屋市で対応した屋根のひさしの巣も、かなり大きく育っていました。お客様からは「不安だったが、素人で駆除するのは危険だと知って自分では駆除しなかった」というお話をいただいています。この現場では、巣の状態と作業の進め方、費用を先にお伝えしたうえで撤去まで行いました。無理に近づく必要はありません。
スズメバチの巣の駆除を急ぐべきか、数日待てるか
依頼すると決まったら、次に決めるのは今日のうちに動くか、数日のうちで都合のよい日にするかです。分かれ目になるのは、巣がどこまで育っているかと、人の通り道からどれくらい離れているかの2点です。玄関先や物干し場のように暮らしの動線と重なる場所にある巣ほど、早めに動いたほうが安心できます。
急いだほうがよいのは、どういう巣か
蜂の出入りが多い巣と、人が毎日通る場所に近い巣は、その日のうちにご相談ください。玄関、駐車場、物干し場、子どもの遊び場、ペットの通り道の近くにある巣は、こちらが気づかないうちに巣へ近づいてしまう場面が増えます。世田谷区で対応した戸建ての巣も、人が近づく可能性のある場所だったため、この現場では周囲の安全を確保してから駆除を行い、巣を撤去しました。
巣の育ち具合も、急ぎ具合を分けます。働きバチが羽化する6月から7月ごろを過ぎた巣は、蜂の数が増え、攻撃性も強くなります。巣の大きさや働きバチの数がピークになる時期は、8月から9月、あるいは7月から10月と、案内によって幅があります。この時期に人の生活動線の近くで見つけた巣は、待つ理由がありません。
反対に、蜂の出入りがほとんどなく、人がめったに立ち入らない場所の巣であれば、数日のうちで都合のよい日を選んでいただいて構いません。その間も、近づかない・刺激しないという前提は変わりません。待つ間の考え方は、蜂の巣を放置しても大丈夫かの見分け方も参考にしてください。
秋から冬に見つけた巣は、扱いが変わる
秋の終わりから冬にかけて見つけた巣は、すでに空になっていることが多いのですが、確かめようとして巣に近づくのは避けてください。巣の中の様子は外からは見えませんし、時期の進み方は地域によって前後します。
スズメバチの巣は1年限りです。冬になると新女王バチだけが巣以外の場所で越冬し、そのほかの蜂は死に絶えて、巣の中は空になります。翌年、同じ巣が使われることもありません。
空になった巣を撤去すべきかどうかについては、公的な取り決めが見当たりません。建物にとって邪魔かどうか、落下して困る場所かどうかという実際的な問題になりますので、建物の所有者や管理者と相談するか、お住まいの市区町村の案内を確認したうえで決めていただくのが確実です。
業者に頼んだ場合、いくらかかるのか
スズメバチの巣の駆除には、公的機関が示している全国共通の価格がありません。同じ「スズメバチの巣の駆除」でも、現場の条件によって作業量が変わるためです。当社が実際にお受けした事例の金額と、金額が動く理由の両方から、ご自宅の場合の見当をつけてください。
当社が実際にいただいた金額の例
公開している施工事例では、次の金額でお受けしました。

- 愛知県名古屋市/戸建ての屋根のひさし部分/直径約30cmのスズメバチの巣/作業時間 約50分/22,000円
- 東京都世田谷区/戸建て住宅/直径約20cmのスズメバチの巣/作業時間 約40分/16,500円
- 大阪府大阪市/戸建て住宅の軒下/直径約18cmのアシナガバチの巣/作業時間 約25分/8,800円
スズメバチの2件を並べると、巣が大きく、手の届きにくい高い位置にあるほうが金額も作業時間も上がっているのが分かります。3件目はアシナガバチで、巣の大きさは世田谷区の事例とさほど変わりませんが、金額は半分ほどです。蜂の種類によって必要な装備や作業の進め方が変わるため、この差が出ます。
これは当社が実際にお受けした3件であって、すべての現場に当てはまる金額ではありません。ご自宅の巣がどの条件に近いかを見ながら、参考にしてください。
見積もりは、どこまで込みかを見て比べる
金額を比べるときは、駆除そのものの価格ではなく、支払う総額で比べてください。どこまでを無料にしているかは業者によって違うためです。当社の場合は、出張費、見積り、現地での巣の調査、駆除後の掃除、巣と虫の廃棄を無料にしています。
逆に言えば、これらが別料金になっている業者もあります。見積りの段階で、出張費や駆除後の片付け、巣の処分が含まれているかを確かめておけば、あとから金額が膨らむ心配も減らせます。
電話で価格を聞くときは「その金額に、出張と巣の処分、駆除後の片付けまで入っていますか」と一言添えるだけで十分です。同じ条件で2社に聞けば、安く見えていたほうが実は高かった、という思い違いを防げます。
同じスズメバチでも金額が上下する理由
見積りの判断材料になるのは、主に蜂の種類、巣の大きさ、巣のある高さや場所、そして作業のしやすさです。この4つによって、金額が上がったり下がったりします。
巣の大きさは、種類によって差が大きい部分です。営巣規模が最も大きい種では、大きな巣は1メートル近くになり、蜂の数も1000匹に達することがあります。一方でコガタスズメバチは、ピーク時の働きバチが50〜100匹ほどで、性質も比較的おとなしい種類です。どちらも同じ「スズメバチの巣」ですが、当日の作業量はまったく違います。
高さと場所は、作業のしやすさに直結します。地上から手の届く軒下の巣と、屋根のひさしや二階の高さにある巣とでは、必要な足場も、安全を確保するための手間も変わります。屋根裏や壁の中の巣であれば、巣に到達するまでの作業が加わります。
ご自宅の巣が「大きい・高い・閉じた場所」のいくつに当てはまるかを数えておくと、提示された金額が自分の現場の条件に合っているかを判断しやすくなります。
頼む前にできる、負担の減らし方
依頼する前にできることは、大きく3つあります。
ひとつは、同じ条件を伝えて複数社の総額を比べることです。巣の場所、高さ、大きさを同じ言い方で伝えれば、比べられる数字が出てきます。条件の伝え方が社ごとに違うと、金額の差が何によるものか分からなくなります。
ふたつめは、早めに相談することです。巣は働きバチが増えるにつれて大きくなり、作業も重くなります。自治体の中には、6月末までの早期駆除という区分を設けて、駆除費用の一部を補助しているところもあります。
みっつめは、お住まいの市区町村の案内を先に見ておくことです。補助があるかどうか、あるとしてどんな条件が付くかは市区町村ごとに違います。順番を間違えると受けられなくなる場合もあるため、業者へ連絡する前に確かめておくと安心です。
どこへ連絡すればよいかを先に決める
連絡先は、市区町村の窓口、建物や土地の所有者・管理者、民間の駆除業者の3つに分かれます。どれか一つを選ぶというより、お住まいの形と巣のある場所によって「最初に連絡する相手」が決まる、という考え方をしてください。順番を間違えると、話が一度戻ります。
自治体が費用を持つ場合と、対象から外れる場合
自治体に期待できるのは、駆除そのものを引き受けてもらうか、業者へ払った費用の一部を戻してもらうか、大きくこの2通りです。どちらに当たるかは市区町村ごとに違うので、お住まいの地域の案内を先に確かめておくと安心です。窓口での聞き方は、蜂の巣駆除を市役所に無料で頼めるかの確かめ方で順に説明しています。
市が費用を持って駆除まで行う形では、対象が一般住宅や集合住宅の建物とその敷地内に限られ、事業所や倉庫のような住居以外の建物、畑や森は外れます。スズメバチの巣だけを対象にしている例もあり、アシナガバチやミツバチの巣、飛んでいる蜂だけでは頼めません。申し込みも、一般住宅なら居住者、集合住宅なら管理者というように、窓口になる人が決まっています。
費用を補助する形では、先に業者へ依頼して駆除を終えてから申し込む流れが基本です。対象になるのは個人が所有する住居と、同じ敷地内の納屋や庭にできた巣で、田畑や山林、商売に使う建物の巣は外れる例があります。
共通しているのは、住まいとその敷地が対象だという点と、申し込めるのがその住まいに住んでいる人や、建物・土地を管理している立場の人に限られるという点です。細かい条件ほど地域差が大きく、思っていた巣が対象から外れることもあるため、駆除を頼む前に一度相談しておくと話が早く進みます。
賃貸・分譲・店舗は、先に連絡する相手が変わる
蜂の巣の駆除を依頼するのは、その建物や土地を所有・管理している側というのが原則です。そのため、持ち家以外にお住まいの方は、業者へ電話する前に一度連絡を入れる先があります。
借りている住まいなら、建物の管理者にあたる管理会社や大家さんへ先に連絡し、誰が対応するのかを確かめるのが順序です。すでに出入りの業者が決まっていることもあります。
分譲のマンションにお住まいなら、管理組合か管理会社へお伝えください。専有部分のリフォームや修繕でも、工事に先立って管理組合へ届け出るか、許可を得ることを求めている場合が一般的です。共用部分にできた巣であればなおさら、管理組合側で手配することになります。店舗やテナントも同じで、建物のオーナーや管理会社が窓口になります。
誰が支払うかは契約や管理規約によって変わるため、当社から一律に申し上げることはできません。連絡の際に、駆除の手配と支払いの両方を確かめておいてください。
自宅の敷地の外で見つけたとき
自分の敷地の外で見つけた巣は、その場所を管理している先へ連絡します。公園や街路樹ならその公園・道路を管理している窓口、通勤路の途中であればその土地や建物の所有者です。隣の家の敷地にできている場合も、まずはその家の方へお伝えください。
市区町村の受付も、自分が所有または管理している土地の巣に限られているのが通例で、他人の所有地の巣を代わりに申し込むことはできません。人が通る場所で危ないと感じたときは、管理している側へ巣があることを知らせるところまでにしておきましょう。
依頼を決めたあとに、そろえておくこと
依頼と決まったら、準備は3つです。相談のときに伝える内容、当日までに整えておくこと、作業が終わったあとの確かめ方。この3つをそろえておくと、電話一本で話が進み、当日も待たされません。
見積もりが早く固まる、伝えるとよい内容
最初の相談で次の4つが伝われば、見積もりはその場でかなり固まります。どれも、近づかずに分かる範囲で構いません。
- 巣のある場所:軒下、屋根のひさし、庭木、物置、ベランダ、壁の隙間、屋根裏など
- 地上からの高さ:手が届く、二階の高さ、屋根の上、といった言い方で十分です
- 巣の大きさ:ソフトボールほど、人の頭ほど、といった見た目の印象で構いません
- 蜂の出入りの様子:出入りが多いか、ほとんど見かけないか
写真があれば話は早くなりますが、写真を撮るために巣へ近づくのはやめてください。当社は写真を撮りにくい高所や屋根裏の巣にも対応していますので、その場合は電話やお問い合わせフォームから状況をお伝えいただければ対応できます。
当日までに整えておくこと
当社では、屋根裏を含め、家の中と外のどちらの巣にも対応しています。作業をお待ちいただく間に整えておくとよいのは、巣の周りです。巣に近い窓は閉めておき、洗濯物や布団は取り込んでおきます。巣の下や周囲に置いてある物、自転車や鉢植えは動かしておくと、作業する側も安全を確保しやすくなります。ペットは室内の離れた部屋へ移してください。
巣が隣家との境に近い場合や、共同住宅の場合は、前もって一声かけておくと当日が穏やかに進みます。隣の窓が開いていた、ちょうど洗濯物を干していた、という行き違いを避けられます。
撤去して終わりではない、という確認
巣を取り外した時点で、その場の蜂がすべていなくなるわけではありません。世田谷区で対応した事例でも、撤去したあとに周辺へ蜂が残っていないかを確認しています。外に出ていた蜂が戻ってくることがあるためです。
だからこそ、依頼を決める前に、作業後の扱いを確かめておいてください。取り外したあとに周辺を確かめてもらえるか、蜂が残っていた場合や再び巣を作られた場合にどう対応してもらえるか。保証や再施工の考え方は業者によって違いますので、契約する前に聞いておくと、あとで困りません。
表示された金額と請求が食い違うことがある
広告に出ている安い金額と、実際に請求される金額が大きく違うという相談は、害虫駆除を含む駆けつけ型のサービスについて公的な会議でも報告されています。数百円からという広告を見て呼んだところ、訪れた作業員から十万円ほどの見積書を渡された、といった内容です。最初の案内や広告から想定していたよりも高額な請求をされた、不要な作業が行われた、という被害も挙げられています。
防ぎ方は難しくありません。作業を始める前に、税込の総額を書面か画面で示してもらい、それに同意してから着手してもらうことです。「今日はこの金額で、追加があるとすればどんな場合ですか」と一度尋ねておけば十分です。その場で答えをはぐらかされたときは、作業を断って構いません。
もし刺されたら、どうするか
刺されたら、まず巣から離れた場所へ移動してください。そのうえで、傷口を流水(水道水など)でよく洗い流し、手で毒液を絞り出すようにします。水で洗うことには、毒を薄める効果と傷口を冷やす効果が期待できます。
赤く腫れはじめたところには、虫刺されの薬(抗ヒスタミン軟膏)を塗ります。アンモニアは全く効果がありません。応急の手当てをしたあとは、できるだけ速やかに医師の診察を受けてください。
注意していただきたいのは、刺された場所だけでなく全身に症状が出た場合です。顔や体がお酒を飲んだときのように赤くなる、全身にかゆみが出る、じんま疹、息苦しさ、腹痛や嘔吐、なんとなくだるい。こうした症状があれば、できるだけ早急に医療機関を受診してください。症状が一度おさまっても、数時間のうちに再び出ることがあります。
意識がもうろうとする、呼吸が苦しい、血圧が下がっているといったショック症状があれば緊急を要します。すぐに119番通報し、救急車を要請してください。過去に蜂に刺されたことがある方、頭や首、腕を刺された方、たくさんの箇所を刺された方は重症になりやすい傾向が報告されていますので、迷ったら受診する側に寄せてください。
よくいただく質問
Q.火災保険などで、駆除の費用は出ますか?
補償の対象になるかどうかは、ご契約の内容によって違います。当社ではお客様の契約内容を確かめられないため、出る・出ないの判断はいたしかねます。加入されている保険会社や代理店へ、蜂の巣の駆除が対象になるかを直接お尋ねください。作業を依頼する前に確かめておけば、支払いの段取りも決めやすくなります。問い合わせのときは、巣のある場所(建物なのか庭木なのか)と、いつ見つけたかを伝えられるようにしておくとやりとりが早く済みます。
Q.巣ではなく、家の中に蜂が1匹入ってきました。相談できます?
お受けしています。私たちBeeDASHは、蜂の巣の駆除だけでなく、飛んできた1匹のご相談もお受けしています。1匹だけであれば、ご自身で外へ出せる場合もあります。部屋に入ってきた蜂をどう外へ出すかは、家に入ってきたスズメバチを刺激せずに外へ出す動き方と、見失ったときや夜の対処方法をまとめた記事が役に立ちます。追い出したあとも同じ蜂が繰り返し入ってくるようなら、近くに巣がある可能性がありますので、その時点でご相談ください。
最後に決めていただきたいこと
自分で駆除するか、業者へ依頼するか、今日のうちにどちらかを決めておくと、あとの動きが早くなります。巣の段階、場所と高さ、全身を覆う支度の3つがすべてそろわないのであれば、答えは依頼です。
依頼と決めたら、巣のある場所、地上からの高さ、巣の大きさ、蜂の出入りの様子の4つをそろえて、電話かお問い合わせフォームからご相談ください。賃貸や分譲にお住まいの方は、大家さんや管理会社、管理組合へ先に連絡していただく形になります。あわせて、お住まいの市区町村の案内も確かめておくと安心です。迷っている間も、巣には近づかないでください。
参考・出典



