この記事の結論

  • スズメバチが危ないかどうかは、月だけでは決まりません。今見ている巣が女王蜂1匹の段階か、働き蜂が出たあとの段階かで、急ぎ方が分かれます。
  • 働き蜂が出入りして巣が球状に育っていれば、ご自分では触らず専門の業者にご相談ください。刺激すると中の蜂がまとまって飛び出します。
  • 春の小さな巣であっても、スズメバチなら触らないでください。蜂が少ないというだけで、安全とは限りません。
  • 刺される事故は8月と9月に集中し、9月から11月は蜂が攻撃的になる時期とされています。この時期に庭仕事や草刈りをするなら、周りを確かめてから始めると安心です。
  • 様子を見ると決めたあとも、巣が大きくなる、出入りする蜂が増えるといった変化があれば、その時点で相談に切り替えます。

春の巣は、女王蜂が1匹きりで作りはじめた小さなものです。そこに働き蜂が加わると、巣は短い間に大きく育ちます。蜂の数が増えきる8月から9月は刺される事故が集中し、9月から11月は蜂の気性が荒くなります。ここまでが一年の大きな流れですが、同じ4月でも、その年の進み具合や地域によって早い遅いがあります。今の巣が危ないかどうかを決めているのは、カレンダーの月そのものではなく、その巣が今どの段階にあるかです。女王蜂だけで巣を作っている段階なのか、働き蜂が出入りする段階に入っているのか。この見分けがつけば、今すぐ動くのか、少し様子を見てよいのかをご自分で決められます。巣の様子と季節の流れを重ねて見ていくと、その段階は外からでも読み取れます。季節に限らず、蜂の巣を放置しても大丈夫かの見分け方は別の記事で全体をまとめています。

スズメバチの一年は、女王蜂1匹の巣づくりから始まって晩秋に終わります

スズメバチの一年は、冬を越した女王蜂が、たった1匹で巣作りを始めるところから動きだします。4月から6月頃は、その女王蜂が1匹で巣を作り、卵を産んで幼虫を育てている時期です。働き蜂が出てくると巣も蜂の数も増え、夏の半ばを過ぎると、新しい女王蜂を育てる時期に入って行動が活発になります。9月から11月にかけては、蜂が攻撃的になる危険な時期だといわれます。10月以降はオス蜂と、働き蜂より体の大きな新しい女王蜂が増え、やがて交尾した雌の蜂だけが冬を越して、翌年また1匹から巣を作ります。段階が進むほど蜂の数は増えていき、前の段階に戻ることはありません。今の巣がこの流れのどこにいるのかが、判断の出発点になります。

同じ月でも早い年と遅い年があるので、巣の段階で見てください

月は目安として使えますが、それ自体が答えにはなりません。公的機関の資料でも、スズメバチの動きは「何度になったら動き出す」という温度ではなく、女王蜂が1匹で巣を作る時期、新しい女王蜂を育てる時期、といった時期の区切りで説明されています。はっきりいえるのは、暖かくなれば動きはじめ、寒くなれば動きが鈍くなる、という傾向までです。北海道の厚沢部町は、例年5月頃から10月頃にかけてスズメバチやアシナガバチの活動が活発になり、住宅の軒下や納屋などの天井に巣ができると案内しています。お住まいの場所や、その年の陽気によって、同じ月でも進み具合は前後します。だからこそ、カレンダーを見るより、目の前の巣に蜂が出入りしているか、巣がどのくらい育っているかを見て決めるほうが確実です。

大きな蜂を1匹見かけただけのときは、季節で意味が変わります

巣を見つけていなくても、大きな蜂を1匹見かけたという事実は判断の材料になります。4月から6月頃に見かける大きな蜂は、冬を越して1匹で巣を作りはじめる女王蜂の段階にあたります。この時期はまだ巣も蜂の数も小さく、庭木や軒下のどこかで巣づくりが始まっているかもしれない、という見方になります。一方、働き蜂が出てきたあとに見かける1匹は、近くに育った巣があって、そこから出てきた蜂だと考えたほうが自然です。同じ「1匹」でも、意味するところが季節で入れ替わります。窓の外や軒下、庭木のあたりで一度きりではなく何度も見かけるようなら、まだ巣が見えていなくても、いまが春先なのか、それとも働き蜂が出たあとの時期なのかを思い返してみてください。春先なら巣づくりが始まったばかり、夏以降ならすでに育った巣があるという読み方ができます。見かけた1匹が家の中に入ってきたときは、家に入ってきたスズメバチを外へ出す手順をご覧ください。

春から初夏:女王蜂1匹の小さな巣が、働き蜂の登場で様子を変えます

春から初夏は、巣そのものより、巣の様子が切り替わる時期として見ておきます。4月下旬から5月頃は、冬眠から目覚めた女王蜂が1匹で巣を作りはじめ、産卵と幼虫の世話をします。この間は蜂が1匹で、巣もとっくりをひっくり返したような小さな形です。ところが働き蜂が現れると、巣の形は球状に変わり、出入りする蜂も増えていきます。同じ4月や5月でも、見つけた時点でどちらの状態かによって、急ぎ方は変わります。

巣が小さい時期でも、手を出してよいという意味ではありません

巣が小さくても、スズメバチの巣には、自分で手を出さないでください。卵から羽化して働き蜂になるまでには40日から50日ほどかかるとされ、その間、女王蜂は1匹で幼虫に餌を運び続けます。たしかにこの期間は蜂の数が少なく、巣も小さいままです。ただ、小さいことと安全であることは別の話です。巣を一度刺激すると、中にいた蜂が一気に飛び出してきます。巣の大きさを自分の目で確かめようと近づくことも、それだけで刺激になります。相手がスズメバチであることは、巣が小さくても変わりませんから、脚立に乗った不安定な高さで向き合う状況を、わざわざ作る必要はありません。小さいうちに気づけたのは幸いですので、その段階でご相談いただければ、蜂が増える前に終えられます。

働き蜂が出てくる時期には、地域や年で幅があります

働き蜂が出てくる時期は、はっきり何月と決まっているわけではありません。たとえば小平市は6月から7月頃に働き蜂が増えはじめるとしている一方で、神戸市は7月上旬から8月上旬に働き蜂が誕生するとしています。自治体によって示す時期に幅があるため、月の数字だけで決めるのは危険です。同じ地域でも年によって前後しますから、「6月まではまだ女王蜂だけのはず」と月で区切ってしまうと、すでに働き蜂が出たあとの巣に、小さな巣のつもりで近づくことになりかねません。

夏:蜂の数が増え、巣に近づけない段階に入ります

夏に入ると、巣に近づくこと自体をやめる段階になります。船橋市は、7月以降のスズメバチの巣を刺激することは大変危険で、刺されると生命に危険が及ぶ可能性があるとして、専門の業者に巣の駆除を依頼するようすすめています。女王蜂が1匹で活動する4月から5月の初期の巣を除けば、巣に近寄るだけでも威嚇してくるため近づかないように、とも呼びかけられています。働き蜂が増えたあとの巣は、人が近づいたことに反応する蜂の数がそもそも違います。夏に見つけた巣については、待つか待たないかを考える前に、まず近づかないことを決めてください。

この時期の巣は、どのくらいの大きさになっているか

今の巣がどの段階にあるかは、大きさと形からもおおよその見当がつきます。自治体が公開している資料をもとに、時期ごとの目安をまとめました。

屋根のひさしの下にできたスズメバチの巣(BeeDASHの施工事例:愛知県名古屋市)
屋根のひさしの下にできたスズメバチの巣(BeeDASHの施工事例:愛知県名古屋市)
巣を見つけた時期 巣の形と大きさの目安
春から初夏(5月頃) とっくりやつぼを逆さにしたような形で、直径6センチほど
8月から11月頃 ボールのような丸い球状で、直径20〜30センチ程度。これ以上大きくなる場合もある

春先の巣は、とっくりやつぼを逆さにしたような形で、手のひらに収まるくらいの大きさしかありません。働き蜂が出てくるとこの形はなくなり、丸い球のような姿へ変わっていきます。8月から11月頃には直径20〜30センチ程度になり、条件によってはこれ以上大きくなることもあります。同じ場所にできた一つの巣が、数か月のあいだに見た目をここまで変えるということです。

当社が実際に対応した巣にも、直径約30センチまで育ち、周りを蜂が頻繁に出入りしているものがありました。ここまで育った巣は、少しの刺激で中の蜂が一斉に飛び出すため、近づくこと自体が危険です。巣の大きさは、そのまま中で暮らしている蜂の多さの表れだとお考えください。

手元の巣が丸い球の形に育っていれば、すでに働き蜂が出たあとの段階と考えてください。20センチか30センチかといった細かな違いにこだわる必要はなく、球状に育っているかどうかが分かれ目です。大きさを確かめようとして近づくことはせず、離れた場所から見た印象で判断していただければ十分です。

秋から初冬:もっとも気をつけたい時期と、活動の終わり方

一年のうちでもっとも気をつけたいのは、夏の終わりから秋にかけてです。8月中旬から9月にかけては新しい女王蜂を育てる期間にあたり、蜂の行動が活発になります。ハチに刺される事故が8月と9月に集中しているという記述は、国の研究機関の資料にもあります。続く9月から11月は、蜂が攻撃的になりやすい危険な時期です。10月を過ぎると、巣の中では次の世代の蜂が増えていきます。蜂の数が多い時期と、新しい女王蜂を送り出すために巣を守ろうとする時期が重なるので、同じ巣でも夏前とは反応が変わります。秋に見つけた巣は、様子を見るという判断はせず、早めに専門の業者へご相談いただくほうが安全です。

晩秋になると働き蜂が死に、巣は使われなくなります

晩秋を過ぎると、働き蜂は死んでしまい、巣は使われなくなります。自治体の資料では、10月の下旬から11月下旬頃に働き蜂が死に、新しい女王蜂だけが生き延びて冬を越すとされています。10月末頃には新しい女王蜂が身を潜め、ほかの蜂は死んでしまうという説明もあります。ただし、終わり方にも幅があります。川口市は、キイロスズメバチが12月上旬頃まで活動し、そのあとは新しく生まれた女王蜂以外がすべて死んで巣は空になる、と説明しています。いなくなる月をひとつに決められないのは、このためです。11月に蜂が飛んでいること自体は、おかしなことではありません。

冬を越すのは交尾した新しい女王蜂だけで、古い巣は使われません

冬を越すのは、交尾した新しい女王蜂だけです。働き蜂とオス蜂は冬を越せないため、秋までに新しい女王蜂を送り出すと、その巣は役目を終えます。新しい女王蜂以外の蜂はすべて死に、巣は空になります。スズメバチの巣が使われるのは1年限りで、翌年に同じ巣が使い直されることはありません。去年の巣が軒下にそのまま残っていても、そこへ蜂が戻ってきて巣作りが再開するわけではないので、古い巣が残っていること自体を来年の危険と受け取らなくて大丈夫です。冬を越した新しい女王蜂は、春になるとまた1匹で巣を作りはじめます。ただ、巣が空になるまでの時間には幅があるので、残っている巣を空と決めつけて近づいたり触ったりするのは避けてください。

冬に巣を見つけたとき、その巣は今どういう状態か

冬に巣を見つけたときは、その巣がもう空なのか、まだ蜂が残っているのかを先に確かめます。新しい女王蜂以外は死んでしまうため、冬の巣は空になっているのが普通です。ただ、まれに蜂が残っている巣もあります。種類によっては12月のはじめ頃まで活動が続くことがあるので、冬に入ったばかりの時期はとくに気をつけておきたいところです。判断の材料になるのは、離れた場所から見て蜂の出入りがあるかどうかです。出入りがまったく見られないようであれば、急いで動かなければならない状況ではありません。反対に、1匹でも出入りしていれば、まだ生きている巣として扱ってください。

今見ている巣は、すぐ動くべきか、少し待てるのか

今見ている巣について決めるのは、月ではなく段階です。女王蜂が1匹で巣を作っている状態なのか、働き蜂が出入りする状態になっているのか、このどちらかに当てはめると、すぐ動くべきか少し待てるのかがはっきりします。そのうえで、同じ段階でも家の造りや暮らし方によって急ぎ方は変わります。まず段階を見て、そこに家の事情を重ねる、という順番で決めていきます。

段階ごとに見る、待てるときと待てないときの分かれ目

分かれ目は、働き蜂が出ているかどうかです。船橋市は、女王蜂が1匹で活動する4月と5月の初期の巣なら駆除は可能だが十分注意が必要だとし、7月以降の巣については大変危険だとしています。つまり、線が引かれているのは月そのものではなく、蜂が1匹なのか、働き蜂がいるのかという点です。私たちは、春の小さな巣であってもご自分で手を出すことはお勧めいたしません。自分で駆除するかどうかとは別に、働き蜂が出ているかどうかは、どれくらい急ぐべきかの目安になります。

女王蜂が1匹だけの段階であれば、巣のそばを通るだけで蜂が一斉に出てくる状況ではないため、数日のうちに相談先を決める余裕があります。働き蜂がそろってくると、巣に近寄るだけで威嚇されることがあり、待っている間にも蜂の数は増えていきます。同じ巣であっても、時間が経つほど選べる対応は少なくなり、迷っているうちに段階が進んでしまうと、様子を見るという選択そのものができなくなります。

今の巣の様子 目安になる時期 判断
蜂は1匹だけ。巣は小さく、とっくりのような形 4月から6月頃 すぐに刺される状況ではありません。数日のうちにご相談いただければ十分です
巣が球状に変わり、複数の蜂が出入りしている 6月から7月頃 待てる段階を過ぎています。近づかずにご相談ください
蜂の出入りが多く、巣がはっきり大きい 7月から11月頃 大変危険です。近づかないようにして、早めにご相談いただくのが安全です
蜂の出入りがなく、巣だけが残っている 蜂が見られなくなった冬 急いで動く必要はありません

待てるかどうかを決めているのは巣の段階であって、月は目安にすぎません。7月に見つけた巣が小さければ、その年の進みが遅いだけということもありますし、6月にすでに球状に育っていることもあります。表の時期は参考にとどめて、実際の巣と蜂の出入りで決めます。遠目には段階が分からないというときは、無理に近づいて確かめず、見えている範囲の様子をそのままお伝えいただくほうが安全です。巣を見つけた直後の離れ方は、スズメバチの巣を見つけたときの初期対応にまとめています。

同じ時期でも、急ぎ方が変わる家の事情があります

同じ段階の巣でも、それがどこにあるかで急ぎ具合は変わってきます。玄関やポスト、駐輪場のように毎日必ず通る場所の近くにあるなら、様子を見るという判断は取りにくくなります。庭で小さい子どもが遊ぶ、洗濯物を干す、犬の出入りがあるといった使い方も同じです。人が近づく回数が多いほど、気づかないまま巣を刺激してしまう機会も増えていきます。とくに小さい子どもが庭に出る場所では、大人のように蜂を見て避ける動きを取れないため、同じ大きさの巣でも早めに手を打っておくほうが安心です。反対に、敷地の奥や普段立ち入らない物置の裏のように、人がまず近づかない場所であれば、落ち着いて段取りを決められます。待てるかどうかは暦だけで決まるものではなく、その巣の周りで人がどう動いているかまで含めて考えるものです。巣がご自宅のどこにあり、その周辺をどれくらい使っているのかを、時期と合わせて見てみてください。小さい子どもがいるご家庭の考え方は、子供がいる家で蜂の巣の駆除をどれくらい急ぐかで詳しく説明しています。

待つと決めた後、考えを切り替える合図

様子を見ると決めたあとも、判断を変える合図をあらかじめ決めておきます。合図になるのは、巣と蜂の様子の変化です。

  • 巣が目に見えて大きくなってきた
  • 巣に出入りする蜂が増えてきた
  • 家の周りを飛ぶ蜂が増えた
  • 同じ方向へ向かって蜂が続けて飛んでいく
  • 建物の中から蜂が出てくる

巣が大きくなってきているなら、それだけ中の蜂も増えてきています。巣が見えていなくても、周りを飛ぶ蜂が増えたり、決まった方向へ飛んでいったりするのは、近くの巣が育っているサインです。こうした変化に気づいた時点で、待つという判断はいったん取り下げてご相談ください。確かめるために近づく必要はありません。離れた場所から見える範囲の変化だけで、判断を切り替えるには十分です。

様子を見る間に、やってはいけないこと

様子を見る間に守っていただきたいのは、巣に不用意に近づかない、触らない、近くで巣をじっと見つめない、騒がない、という4つです。安全な距離を数字で決めようとすると、その内側までなら近づいてよいと考えてしまいがちです。それよりも、巣に対して普段と違う動きをしないことのほうが、結果として安全につながります。様子を見るというのは、巣を観察し続けることではなく、そこを避けたまま暮らすという意味です。巣のある一角は通らない場所と決めて、しばらくそのまま過ごしていただくと安心です。

蜂に出会ってしまったときの動き方

蜂に出会ってしまったら、騒がずに、その場からゆっくり離れます。手で払う、声をあげる、走って逃げるといった動きは、蜂を刺激します。神戸市も、できるだけ近づかず、騒がず、巣を刺激しないように、と呼びかけています。目の前を飛んでいるときも、払いのけずにその場を離れます。巣のそばにいると気づいたときは、なおさら大きな動作を控えてください。どんな巣かを確かめようとして近づいたり、写真を撮ろうとして巣に寄ったりするのも、避けたい動きのひとつです。様子を見ると決めている間は、騒がずに離れるという一点だけでもご家族と話しておくと安心です。

庭仕事や草刈りの前に、周りを確かめてください

庭仕事や草刈りを始める前に、まず周りに巣がないかを確かめておきます。草木が茂っていると、巣は葉に隠れて見つけにくくなります。刈り払い機や脚立を使いはじめてから蜂に気づいても、すぐにその場を離れることができません。軒下、生け垣の中、庭木の込み入った枝、物置の裏などを、離れた場所から順に見ておくと安心です。蜂をよく見かける時期は、洗濯物や布団も、取り込む前に確かめてから家の中へ入れてください。干したものにとまっていた蜂を、そのまま家の中へ持ち込んでしまうことがあります。

働き蜂が出たあとのスズメバチの巣は、ご自分で触らずご相談ください

働き蜂が出入りしている巣は、ご自分で触らないという一点だけ、時期に関係なく変わりません。蜂の数が増えた巣は、わずかな衝撃でも中の蜂が一気に飛び出してくるためです。もっとも、どこまでをご自分で対応してよいとするかという線の引き方は、案内する側でも分かれています。その分かれ方と、まだ巣が見つかっていない場合の相談のしかたをお伝えします。

自治体によって、示し方は同じではありません

どこから専門の業者に任せるかは、自治体によって書き方が違います。スズメバチは攻撃性が高いので必ず専門業者に依頼してくださいと言い切る案内(北本市)もあれば、4月から5月の女王蜂1匹の時期の初期の巣に限り、十分注意すればご自分でも可能と思われるとする案内(船橋市)もあります。どちらかが間違っているわけではなく、想定している巣の状態が違うだけです。読む側が迷うのは、目の前の巣がどちらに当たるのか分からないときです。蜂が1匹なのか複数なのか、巣が球状に膨らんでいるかどうかを確かめて、少しでも判断がつかないようであれば、触らずにご相談ください。業者に任せるときの流れや費用は、スズメバチの巣の駆除を業者に頼む判断と費用でまとめています。

巣が見つかっていなくても相談できます

巣が見つかっていない段階でも、ご相談いただけます。私たちBeeDASHは、蜂の巣の駆除だけでなく、飛んできた1匹のご相談もお受けしています。家の周りで大きな蜂を何度も見かけるけれど、巣がどこにあるのか分からない、という状態でも構いません。屋根裏を含めた家の中の巣も、家の外にできた巣も、高いところにある巣も対応しています。巣の写真が撮れない場所でも、電話やお問い合わせフォームから状況をお伝えいただければ大丈夫です。いつ頃から見かけるようになったか、どのあたりで見かけるかを教えていただけると、状況をつかみやすくなります。

時期についてよく聞かれること

ここまでの見方とは別に、時期のことでよくいただく質問にもお答えしておきます。晩秋や冬に蜂を見かけたとき、巣を作らせない対策を行う時期、お住まいの自治体の案内の確かめ方、刺されてしまったときの動き方の4つです。いずれも季節から考えると迷いやすいところなので、短くお答えします。

11月や12月に蜂を見かけたのですが

その時期に蜂を見かけること自体は、めずらしいことではありません。9月から11月は蜂が攻撃的になりやすい時期で、キイロスズメバチのように12月上旬頃まで活動するものもいます。活動の終わり方には幅がありますから、寒くなったからもう大丈夫だとは考えないほうが安心です。働き蜂が減っていく流れに入っていても、巣が使われている間は刺される危険が残ります。この時期に見かけた蜂にも近づかず、巣がありそうな場所のまわりで長く作業しないようにしてください。

巣を作らせない対策は、いつ行うものですか

巣を作らせないための手立ては、女王蜂が1匹で飛んでいる春のうちに行います。女王蜂を捕まえるためのトラップを仕掛ける時期は、自治体によって3月上旬から4月中旬頃、3月から5月頃、4月から5月頃と幅があります。いずれも、スズメバチをいなくするためのものではなく、自宅の周りに巣を作らせないようにする働きが期待できる、という書き方です。大事なのは、6月以降も仕掛けたままにしないことです。この頃になると女王蜂は巣から出なくなり、代わりに働き蜂が寄ってくるため、かえって多くの蜂を呼び寄せてしまいます。春に仕掛けたものは、働き蜂が出てくる頃に外しておきましょう。

住んでいる地域のハチの情報はどこで確かめられますか

お住まいの市区町村のホームページにある、ハチについての案内をご覧ください。そこには、その地域で見られるハチのことや、困ったときの相談先が書かれています。書かれている内容は自治体ごとに違い、たとえば海津市は、市ではハチの巣の駆除はしておらず、私有地にある巣は所有者や管理者が処理するように、と案内しています。ご自分の地域の案内を一度確かめておくと、いざというときに迷わずに済みます。

刺されてしまったときは、まず何をすればよいですか

まずその場を離れて、安全なところで傷口を流水でよく洗ってください。傷口を強くしぼりながら洗い、そのあと冷やします。毒を口で吸い出すのはやめてください。口の中に傷があると、そこから毒を吸い込んでしまいます。アンモニアは効きませんので、塗るなら抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏です。発疹、吐き気、呼吸困難といった全身の症状が出たときや、刺されてすぐに具合が悪くなったときは緊急を要します。ためらわずに119番通報してください。

参考・出典