屋根裏にスズメバチがいるかもしれないとき、開ける前に確かめることと連絡先の決め方
この記事の結論
- 天井裏の音や、軒天・換気口を出入りする蜂に気づいたら、点検口や壁を自分で開けて中を確かめないでください。
- 蜂が出入りしているすき間をふさぐ、天井裏へ殺虫剤を吹き込む、暗くなってから近づく。この3つもしないでください。
- 今日できるのは、離れた場所から蜂がどこを何回出入りしているかを見てメモに書き留めておくこと、その側の部屋を閉めて子どもとペットを近づけないことです。
- 持ち家なら駆除業者へ、借りている住まいなら先に管理会社か大家さんへ連絡します。連絡先は住まいの種類で変わります。
- 業者に依頼すると、現地を見たうえで駆除し、巣の撤去まで行います。巣の位置によっては、天井や壁を開けるかどうかを現地で決めます。
屋根裏は、家の中でいちばん様子が見えない場所です。軒天や換気口から蜂が出入りしているのが外から確認できても、そのすき間の奥がどこまで続いていて、巣がどのあたりにあるのかを外から知る手段がありません。殺虫剤を吹き込んだとしても、それが巣全体に届いたのかどうかを確かめられない場所でもあります。
軒下や庭木の巣なら、離れた位置から巣そのものを見て状況を判断できます。屋根裏ではそれができませんので、同じ「蜂の巣がある」という状況でも、できることとしてはいけないことが変わってきます。屋根裏が疑われる段階で家の側から安全に確かめられること、住んでいる方が手を出してはいけない理由、そして誰に連絡するかを決めるところまでを、順にご説明します。屋根裏に限らず、蜂の巣を放置しても大丈夫かの見分け方は別の記事で全体をまとめています。

屋根裏が怪しいと思った今、家の中でやること・やめること
業者や管理会社へ連絡してから、実際に見てもらうまでには少し時間が空きます。その数時間をどう過ごすかで、刺される危険はかなり変わります。まずは家の側でできることと、やってはいけないことを整理しておきましょう。軒下や庭木など外から見える場所の巣なら、スズメバチの巣を見つけたときの初期対応をご覧ください。
| 今やること | 今やめること |
|---|---|
| 音や出入りがある側の部屋を閉めて、使わないようにする | 点検口や壁を開けて、屋根裏の中を確かめる |
| 子どもとペットをその部屋に近づけない | 蜂が出入りしているすき間や換気口をふさぐ |
| 離れた場所から、出入り口の位置と回数を見て控えておく | すき間や天井裏に向けて殺虫剤・燻煙剤を使う |
| 持ち家か借りている住まいかを確かめ、連絡先を決める | 暗くなってから近づいて様子を見る |
その部屋を閉め、子どもとペットを近づけない
最初にするのは、音がする側、蜂が出入りしている側の部屋を閉めて、しばらく使わないようにすることです。寝室がその側にあるなら、今夜は別の部屋で休んでください。廊下との間の扉も閉めておくと、万一室内へ出てきたときに動ける範囲を狭められます。
子どもとペットは、こちらが思っている以上に天井を見上げたり、窓辺へ近づいたりします。その部屋には入らないよう、家族の間で先に決めておいてください。すでに刺された人がいる場合は、その事実も家族で共有しておきます。
子どもやペットがいるか、刺された人がいるかは、業者へ相談するときに伝える内容でもあります。慌てて電話するより先に、家の中の安全を確保してから連絡したほうが、落ち着いて状況を伝えられます。なお、部屋の中に蜂が1匹出てきてしまった場合の動き方については、家に入ってきたスズメバチを刺激せずに外へ出す方法の記事で別途説明しています。
開けない・ふさがない・吹き込まない
屋根裏を疑ったときに、多くの方がやってしまいそうになる行動が3つあります。点検口を開ける、すき間をふさぐ、薬剤を吹き込む。いずれもこの段階では行わないでください。
まず、天井や壁、換気口のあたりから蜂が出てくるときは、点検口や壁をご自分で開けて確かめず、専門業者に見てもらってください。開けた先にどれだけの蜂がいるのか、巣までどのくらいの距離があるのかが分からないまま、狭い開口部に頭を入れることになります。
蜂が出入りしているすき間をふさぐのも、この時点ではお勧めいたしません。ふさぐ作業は、駆除が終わってからの仕上げにあたります。中の巣がそのままの状態で外への出口だけを閉じてしまうと、蜂の行き先をこちらから決められなくなります。
すき間や天井裏へ向けて殺虫剤を吹き込む方法も避けてください。巣が隠れている場所では、見えている部分の奥がどこまで続いているのかを外から知る手段がなく、薬剤が巣全体に届いたかどうかも確かめられません。効いたかどうか分からないまま、蜂を刺激した状態だけが残ります。自分で駆除してよい巣とそうでない巣の考え方は、蜂の巣を自分で駆除してよいかの判断基準の記事でまとめています。
屋根裏に入らずに、巣がありそうかを確かめる
屋根裏へ上がらなくても、確かめられることはあります。天井の上から聞こえる音、家の外から見える出入り、室内に出てくる蜂、天井にできた変化。この4つを順に当てはめていけば、業者に伝えられる情報はひととおり揃います。
天井の上から聞こえる音で気づいたとき
天井の上から羽音や物音が聞こえる場合、それは「何かがいる」ことに気づくきっかけとして受け取ってください。音だけで蜂と決めつける必要も、逆に蜂ではないと安心する必要もありません。天井裏には蜂以外のものが入り込むこともあり、音の聞こえ方だけで正体を見分けるのは難しいためです。
やってはいけないのは、音の出どころを探そうとして天井裏へ上がることです。音が聞こえる位置と、実際に何かがいる位置が一致するとも限らず、確かめるために開けた点検口が、そのまま蜂との距離を一気に縮めてしまうことがあります。
音に気づいたら、次にするのは家の外へ出て、外側から建物を見ることです。音がしていた部屋がどの方角にあるかを覚えておき、その外壁側を見に行きます。音のする時間帯(日中だけか、夜も続くか)も、あとで伝えるときのために控えておくと役に立ちます。
離れた位置から、どこを何回出入りしているかを見る
屋根裏の巣を疑う段階で、住んでいる方が安全にできる確認は、家の外から蜂の出入りを見ることだけです。軒天、換気口や通気孔、屋根と壁の取り合い部分など、屋根裏につながる開口のまわりを、蜂が繰り返し出入りしていないかを見ます。屋根裏に巣ができている場合、通気孔などから多数の働きバチが出入りしているのを見て気づくことがあります。

見るときは、建物から十分に離れた位置に立ってください。脚立に乗ったり、開口部に顔を近づけたりする必要はありません。飛んでいる蜂を目で追い、どの開口へ入り、どこから出てくるかが分かれば十分です。
離れた位置から、蜂が出入りしている場所と回数を覚えておき、専門業者に見てもらうのが次の一歩になります。「北側の軒天の換気口に、数分見ているだけで何度も出入りしていた」という程度の記録で構いません。なお、出入りの多さから巣の大きさや蜂の数を見積もることはできませんので、回数はあくまで伝えるための材料として控えておいてください。
室内に出てくる蜂と、天井にできたシミ
外からの出入りが見つからなくても、屋根裏の巣が室内側の変化で分かることがあります。ひとつは、同じあたりの部屋に蜂が繰り返し出てくること。もうひとつは、天井にできたシミです。
天井裏に営巣した場合、巣の下に餌の残骸や死骸などが落ちるため、天井にシミができて発見されることがよくあります。雨漏りだと思っていたシミが、実は上の巣によるものだったということもあります。ただし、シミの見た目から蜂の種類や巣の状態が分かるわけではありませんので、そこから先はご自分で判断せず、業者へ伝える情報のひとつとして扱ってください。
室内に蜂が出てきたときは、その部屋を閉めて人が入らないようにします。目の前の1匹をどうするかについては、家に入ってきたスズメバチ1匹を外へ出す手順をご覧ください。
出入り口が見えても、その奥は外からは追えない
外から出入り口が見つかったとしても、そこで分かるのは「屋根裏につながる開口を蜂が使っている」ということまでです。先に書いたとおり、隠れた場所の巣は奥の様子までを外から追えませんので、出入り口のすぐ内側に巣があるのか、そこから離れた場所にあるのかは分かりません。

この「奥が読めない」という点が、屋根裏でご自分で手を出してはいけない一番の理由につながります。蜂は巣に近づかれたり刺激されたりすると攻撃に移りますが、見えない場所の巣では、自分がどこまで近づいているのかも分かりません。安全な距離を保っているつもりで、すでに巣のすぐ手前まで来ていることがあり得ます。
出入りが少なくなった、音が静かになった、という変化も同じです。何が起きてそうなったのかは、中が見えない以上は判断できません。静かになったことを、巣がなくなった証拠として受け取らないでください。
屋根裏の巣に、住んでいる人が手を出せない理由
屋根裏の巣は、住んでいる方がご自分で対応する場所ではありません。理由は蜂の危険さだけでなく、屋根裏という場所そのものの条件にあります。巣までの距離、足場、薬剤、時間帯という4つの条件から、順にご説明します。なお、どの大きさなら自分でできるといった可否の基準は扱いません。屋根裏では、その基準を持ち出すまでもなく、場所の条件だけで判断が決まるためです。
巣までの距離も、下がれる方向も読めない
屋外の巣であれば、巣を見ながら距離を取り、危なくなったらその場を離れられます。屋根裏はどちらもできません。見えない場所の巣では、自分がどこまで近づいているのかが分からないうえ、狭く暗い空間では下がれる方向も限られます。蜂が一斉に向かってきたとき、後ろに退く場所がないという状況は、屋外ではまず起きないものです。
この難しさは、行政の対応にも表れています。屋根裏、壁の中、床下、戸袋、換気扇の中など、巣が露出していない場所は、市区町村の駆除受付の対象外とされていることが多く、構造物に穴をあけたり壊したりして巣を取り除く作業は行わないと明記している自治体もあります。屋外の巣とは別の扱いをされる場所だということです。
巣の大きさがどうか、蜂が何匹いそうかを考える前に、屋根裏かどうかという場所の条件だけで、ご自分では対応しないという判断は決まります。
はしごと脚立の事故は、低い高さでも起きている
屋根裏や軒天まわりを確かめようとすると、はしごや脚立を使うことになります。ここには蜂とは別の危険があります。
労働災害の統計では、はしご等が墜落・転落災害の原因でもっとも多く、毎年30人弱の労働者がはしご等からの墜落・転落で亡くなっています。高さ1m未満の場所での作業でも、59cmの脚立の天板からの転落でも、死亡に至った例が報告されています。低ければ安全という高さの線引きは、実際にはありません。脚立そのものも、作業床の幅などの要件を満たさないため、足場としては認められていない道具です。
これは、蜂がいない状態での数字です。屋根裏を疑っている場面では、ここへ「飛び出してきた蜂に驚いて体勢を崩す」という要素が加わります。高い場所へ上がって確かめるという行為自体を、この段階では選ばないでください。外から離れて見るところまでで十分です。
閉じた空間で薬剤を使うと、自分が吸い込む
閉じた空間だからこそ、燻煙剤や殺虫剤で何とかならないかと考える方は多くいらっしゃいます。ただ、その薬剤は蜂だけでなく、使っている人のいる空間にも広がります。
くん煙剤や全量噴射型エアゾールは、閉鎖空間で一回の動作で容器内の薬剤全量を強制的に蒸散させるタイプの薬剤です。こうした蒸散型による健康被害の報告は年々増えており、5年前の22件に対して57件という報告があります。実際に、天井裏で蜂の巣に向けてエアゾール式の殺虫剤をマスクなしで使い、事故に至った例も報告されています。
屋根裏は、その薬剤がこもりやすく、逃げ道も少ない場所です。そして前に書いたとおり、巣全体に届いたかどうかを確かめる方法もありません。効いたかどうか分からないまま、自分が薬剤を吸い込む危険だけを負うことになります。
暗くなってからなら近づける、とは言えない
「夜なら蜂は寝ているから安全」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、そう言い切ることはできません。スズメバチの中には、モンスズメバチのように働きバチが夜でも動く種がいます。夜間のカブトムシやクワガタムシ採りの最中に刺される事故も起きています。
屋根裏にいる蜂がどの種類なのかは、外から見ているだけでは分かりません。分からない以上、暗ければ大丈夫という前提そのものが成り立たないことになります。
夜になって音が聞こえ、不安になったときも、その部屋を閉めて離れ、翌朝に連絡する形で問題ありません。暗いうちに様子を見に行くのは避けてください。
気づくのが遅れる場所だからこそ、そのままにしない
屋根裏の巣は、屋外の巣のように目に入るものではありません。気づいた時点で、すでにしばらく時間が経っていると考えてよい場所です。だからこそ、様子を見るのではなく、気づいた日のうちに動くことに意味があります。
スズメバチの巣がどこまで大きくなるかについては、キイロスズメバチの場合で、ピーク時に働きバチが400〜1400匹、巣の直径が40〜80cmになるという数字が公表されています。これは屋根裏の巣について示された数字ではありませんので、お宅の巣がこの規模だという意味ではありません。ただ、外から見えない場所に、それだけの規模になり得る生き物が入り込んでいるという前提で考えておいてください。
巣は1年限りで中は空になり、残った巣が翌年に利用されることはないともされています。とはいえ、冬まで待てばよいという話にはなりません。それまでの数か月、蜂が出入りしている建物で寝起きを続けることになり、室内に蜂が出てくる可能性も残ります。スズメバチの中には、働き蜂が増えると広い場所を求めて巣を移す種もいますが、必ず起きることではありませんので、いなくなるのを待つ理由にはなりません。巣が一年でどう育つかは、スズメバチの活動時期と巣の段階の見方で詳しく説明しています。
業者に電話する前に、連絡先が変わる場合がある
屋根裏の巣は、建物そのものに関わります。そのため、いきなり駆除業者へ電話するのが正解とは限りません。持ち家か、借りている住まいかで、最初に連絡する先が変わります。

| 住まいの種類 | 最初の連絡先 | そのときに確かめること |
|---|---|---|
| 持ち家 | 蜂の駆除業者 | 屋根裏の巣に対応できるか、見積りの出し方 |
| 賃貸・アパート・社宅 | 管理会社または大家さん | 誰が業者を手配するのか、自分で呼んでよいのか |
| いずれの場合も | お住まいの市区町村(必要に応じて) | 駆除を行っているか、紹介や補助があるか |
借りている住まいは、先に管理会社か大家へ
借りている住まいなら、建物の管理者にあたる管理会社や大家さんへ先に連絡し、誰が対応するのかを確かめるのが順序です。屋根裏は入居者が自由に手を加えられる場所ではなく、駆除の方法によっては建物側に手を入れる判断が必要になるためです。
制度の面でも、民法606条1項で、賃貸人は賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負うと定められています(賃借人の責めに帰すべき事由で修繕が必要になった場合は除きます)。ただし、蜂の巣の駆除費用を最終的にどちらが負担するかは、契約の内容によっても変わるため、この記事で一律にお答えすることはできません。
連絡するときは、「天井裏から音がする」「外の換気口を蜂が出入りしている」という事実を伝え、業者を手配してもらえるのか、それとも自分で呼んでよいのかを確認してください。その返事を待つ間も、部屋を閉めておくことは続けます。
市区町村の扱いは地域によって分かれる
自治体に頼めば無料で駆除してもらえるかどうかは、お住まいの地域によって分かれます。市区町村が自ら駆除を行うのではなく、業者の紹介や、駆除費用の一部を補助する形をとっているところが多く見られます。
屋根裏の場合は、補助の対象になるかどうかも確かめておきたいところです。桐生市のように、構造物を壊さなければならないなど特別な作業が発生した場合の別途費用は申請者の自己負担になると明記している例があります。また、駆除は行わず、相談や業者の案内、防護服の貸し出しをしている自治体や、私有地の蜂の駆除は原則として行わない自治体もあります。
ご自分の地域がどの扱いかは、市区町村のホームページか、環境や衛生を担当する窓口で確認してください。補助の金額や申請の手順は地域ごとに異なります。窓口での聞き方は、蜂の巣駆除を市役所に無料で頼めるかの確かめ方で順に説明しています。
相談するときに伝えておくと早いこと
電話やフォームで連絡する前に、次の内容を手元にまとめておくと、話が早く進みます。
- 音がする部屋・蜂が出入りしている場所(方角や、何階のどのあたりか)
- 今も蜂が見えているか、室内に出てきているか、何匹くらいか
- いつから気づいているか、これまでに何回くらい蜂を見かけたか
- 子どもやペットがいるか、刺された人がいるか
屋根裏の巣は、写真を撮ろうにも撮れないことがほとんどです。BeeDASHでも、写真を撮りにくい高所や屋根裏の巣に対応していますので、その場合は電話やお問い合わせフォームから状況をお伝えください。無理に撮影しようとして、開口部へ近づく必要はありません。
頼んだあと、屋根裏で何が行われるか
依頼すると、まず現地で蜂の出入りを確認し、そのうえで駆除を行い、巣を撤去するまでが一連の流れになります。巣の位置によっては、天井や壁を開けるかどうかの判断が入ることもあります。屋根裏の作業で何が行われ、見積りの前に何を確かめておけばよいのかを、順にご説明します。金額そのものは状況によって変わるため、ここでは扱いません。

現地の確認から撤去までの進み方
まず行われるのは現地の確認です。お住まいの外側から蜂の出入りを確かめ、どこから屋根裏へ入っているのか、巣がどのあたりにありそうかを調べます。ここで、伝えていただいた「どこを何回出入りしていたか」がそのまま手がかりになります。

そのうえで、周囲に人が近づかないよう安全を確保してから駆除を行い、巣を撤去します。作業のあとには、周辺に蜂が残っていないかも確認します。屋外の巣と違い、屋根裏や壁の中のように巣を取り出すまでに手間のかかる場所では、それだけ作業の負担が増えるものです。巣にたどり着くまでの経路をどう確保するかも含めて、現地で判断することになります。
駆除して終わりではなく、巣を取り除き、蜂が残っていないかを見て、出入り口をどうするかまでが一連の流れです。連絡から作業後までの進み方を把握しておくと、当日に何を確認すればよいかも分かりやすくなります。
天井や壁を開ける可能性と、その後の扱い
天井や壁を開けることになるのかは、現地を見てからの判断になります。点検口から巣に届くのか、そもそも点検口があるのか、巣が屋根裏のどのあたりにあるのかによって、必要な作業が変わるためです。
開けるかどうかを、住んでいる方がご自分で判断する必要はありません。むしろ、天井や壁、換気口のあたりから蜂が出てくるときは、点検口や壁をご自分で開けて確かめず、専門業者に見てもらってください。開けた先の状況が分からないまま、こちらが先に開けてしまうと、判断材料を増やすどころか危険だけが増えます。
BeeDASHでは、屋根裏を含め、家の中と外のどちらの巣にも対応しています。開口が必要になりそうかどうか、その場合に何をどこまで行うのかについては、現地を確認したうえでご説明しますので、気になる点は見積りの段階で遠慮なくお尋ねください。
見積りの前に聞いておきたいこと
見積りの判断材料になるのは、主に蜂の種類、巣の大きさ、巣のある高さや場所、そして作業のしやすさです。屋根裏はこのうち「場所」と「作業のしやすさ」で条件が厳しくなる場所ですので、現地を見ないまま正確な金額を出すのは難しいとお考えください。屋根裏に限らない費用の考え方は、スズメバチの巣の駆除を業者に頼む判断と費用でまとめています。
そのうえで、次の点は依頼前に確かめておくことをお勧めいたします。
- 出張費や、駆除後の片付け、巣の処分が料金に含まれているか
- 屋根裏に入れない場合や、開口が必要になった場合の扱い
- 作業前に見積りを書面で出してもらえるか
国民生活センターは、害虫駆除の料金は発生原因や状況によって様々であり、広告に「料金〇〇円から」と表示されていても、現場の状況次第では表示された最低料金で依頼できるとは限らないと注意を呼びかけています。極端に安い価格を掲げるサイト、見積りを示さずに作業を始めようとする業者、複数社を比較する時間を与えない業者には気をつけてください。
連絡してから見てもらうまでに整えておくこと
連絡を終えたら、現地を見てもらうまでの間にできることは多くありません。屋根裏は写真が撮りにくいため、撮影しようとして開口部へ近づくのではなく、電話やお問い合わせフォームから状況を言葉でお伝えいただければ十分です。
伝える内容は、音がする場所、今の様子と蜂の数、いつから気づいたか、子どもやペット・刺された人がいるかの4点です。紙かスマホのメモに控えておくと、当日の説明が楽になります。
その間も、その部屋は閉めたままにしておき、点検口は開けず、出入り口もふさがないでください。室内に蜂が出てきた、出入りが急に増えたなど状況が変わったときは、その時点で依頼先へご連絡ください。
駆除が終わったあとの数日と、同じ場所に作らせないために
駆除が終わった直後に蜂を見かけると、失敗したのではないかと不安になります。作業後の数日をどう受け止めればよいのか、そして出入り口をふさぐ順序について整理しておきます。
しばらく蜂を見かけることがある
巣を撤去したあとも、家のまわりで蜂を見かけることがあります。作業のときに巣を離れていた蜂が戻ってくるためで、これ自体は珍しいことではありません。BeeDASHでは、作業後に周辺に蜂が残っていないかも確認していますが、その日のうちに一匹残らずいなくなるとお約束できるものではありません。
室内で蜂を見かけたときは、これまでと同じようにその部屋を閉め、人が入らないようにしてください。そのうえで、依頼した業者へ「いつ、どこで、何匹見た」と伝えます。
どれくらいの期間で落ち着くかは状況によって差がありますので、期間の見通しについても作業のときに直接確認しておくと安心です。
出入り口をふさぐのは、駆除が終わってから
家の中の同じあたりから何度も蜂が出てくる、換気口のまわりを蜂が出入りしている、といった場合は、建物の中に巣があるのかもしれません。裏を返せば、そうした開口は蜂にとって使いやすい入口だということです。同じ場所に繰り返し作られないためには、駆除が終わったあとに、その開口を建物側で処置しておきます。


順序が逆になると危険です。巣がある状態で出口だけをふさごうとしても、先に書いたとおり、屋根裏や壁の中は奥の様子までを外から追えません。中がどうなっているか分からないまま閉じる作業になってしまいます。ふさぐのは、駆除と巣の撤去が終わってからです。
処置する場所は、軒天や換気口、通気孔、屋根と壁の取り合いなど、屋根裏につながる開口です。どこを処置すべきかは、駆除のときに蜂が実際に使っていた経路を見ている業者がいちばん把握していますので、作業の際にそのまま相談してください。処置の内容やその場で対応できるかどうかも、あわせて確かめておくとよいでしょう。
この状況でよく聞かれること
Q.もし刺されてしまったら、どうすればいいですか?
できるだけ速やかに医師の診察を受けてください。そのうえで、全身のじんましんや発赤、顔・のど・口の中の腫れ、呼吸が苦しい、吐き気や嘔吐、血圧の低下、意識がもうろうとするといった症状が一つでも出たときは、ただちに119番通報して救急車を呼んでください。こうした全身の反応は、刺されてから数分〜30分以内という短い時間で起こり、進行が急速です。
Q.巣は冬になれば空になると聞きました。それまで待ってはいけませんか?
巣は1年限りで中は空になり、残った巣が翌年に利用されることはないとされています。ただし、それは待つ理由にはなりません。それまでの数か月、蜂が出入りしている建物で生活を続けることになり、室内へ出てくる可能性も残るからです。気づいた時点で相談してください。
Q.蜂の種類が分からないままでも相談できますか?
できます。種類が分からない巣や、屋根裏など手の届きにくい場所の巣は、そもそも専門業者へ相談していただく対象です。BeeDASHでは、蜂の巣の駆除だけでなく、飛んできた1匹のご相談もお受けしていますので、「巣かどうかも分からない」という段階でご連絡いただいて構いません。
今日決めること
屋根裏が疑われる段階でやることは、多くありません。点検口や壁を開けない、出入り口をふさがない、薬剤を使わない。この3つを守ったうえで、音や出入りのある側の部屋を閉め、子どもとペットを近づけないようにします。
そして、家の外から離れて見た出入り口の場所と回数、気づいた時期、室内に出てきているかどうかを控えておき、持ち家なら駆除業者へ、借りている住まいなら管理会社か大家さんへ、今日のうちに連絡してください。屋根裏は、中が見えないからこそ、見える人に見てもらうところから始まります。
参考・出典
- 川口市「ハチの巣の形・特徴及び巣の駆除について」
- 船橋市「ハチの巣の駆除はどうすればよいですか?」
- 世田谷区「ハチの巣の除去について」
- 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署
- 長崎労働局(厚生労働省)
- 厚生労働省「厚生労働省:平成17年度家庭用品に係る健康被害病院モニター報告について」
- レファレンス協同データベース(国立国会図書館)/回答館の参考資料『人を襲うハチ』p.160-162「蜂は夜は巣で寝るのだろうか。アシナガバチと思われる巣があり、ハチが寝ている時に除去したい。除去方法も…」
- 姫路市(保健所衛生課)「ハチ」
- 国土交通省北陸地方整備局 阿賀野川河川事務所「阿賀野川の自然 実川・馬取川の生きもの 生き物のリスト 阿賀野川河川事務所」
- 神戸市「神戸市:スズメバチと上手につき合おう」
- 九州大学大学院農学研究院(上野高敏)「キイロスズメバチ」
- 国会会議録検索システム(国立国会図書館)/第192回国会 衆議院 法務委員会 第16号(平成28年12月13日)政府参考人 小川答弁「第192回国会 衆議院 法務委員会 第16号 平成28年12月13日」
- ひたちなか市「スズメ蜂駆除に関する補助金のお知らせ」
- 桐生市「スズメバチの巣駆除費補助金」
- 独立行政法人国民生活センター「ネットの価格と全然違う!?害虫駆除サービスのトラブルに注意_国民生活センター」
- 独立行政法人国民生活センター「ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意-若い年代でトラブル急増中!-_国民生活センター」
- 厚生労働省 鳥取労働局
- 高梁市(高梁市消防)「ハチ刺傷」



